すっかり灰色の女になってしまった望美。そして倒れ意識不明となる母多恵。一度心を閉ざした人間は、素直だった分、修正が難しい・・・。
ただ母多恵の願い、想いは一貫していて望美が意識を取り戻したときから変わっていなかった。
それを知ったとき、望美がとった行動は?
3人の娘をもつ母としては、今回も涙なしには見ることのできない切ない内容でした。
35歳の少女・第9話 あらすじ(ネタバレ含む)
望美と共にマンションからの飛び降り心中を計ろうとし、倒れてしまった母多恵。くも膜下出血と心筋梗塞を併発していた。
一方、進次の家では、相変わらず加奈は不機嫌なまま。達也は部屋から出てこない。
多恵が倒れいろんな精神的負担の追われていた進次は、叫びながら力ずくで達也の部屋のドアを開ける。その部屋は、英会話の参考書や書きかけの絵、途中でやめてしまったジグソーパズルなど、『何もかもが中途半端で終わっているもの』で溢れていた。「何が出来るのかがわからないんだ!」と。
「お前の父親は俺だけだ!!」「父親面するな!」と涙を流しながら殴る達也。
加奈が「この人はあなたのお父さんよ!」子供の頃の4つ葉のクローバーの話をし、「そんなに優しいところが二人ともそっくりじゃない。」
「何ができるのかわからないなら、お父さんとお母さんと一緒に考えよう。」と言う進次。
無言でリビングの食卓に座り、夕食を食べ始める達也。
多恵の病状は良くならない。はじめのうちは愛美に看護を任せて、動画のUPに帰宅した望美だったが、結人が持ってきたラジカセで聞く母多恵のメッセージに心が揺れる。病室に戻り、自分が目覚めたときと同じ状況を作ると目覚めるのでは?と、愛美と二人で多恵の耳元で「とんぼのめがね」を歌い続ける。
そして奇跡的に目を覚ます多恵。
しかし、医師の話では、弱った心臓では次に意識がなくなったときはもう、目を覚ますことはないだろうとのこと・・・。
進次も駆けつけ、それぞれ思いのたけを伝え合う。
ずっと寂しく母を求めていた愛美へ謝り、もとの望美に戻った姿を見届け、「やっと安心して死ねる・・・」
葬儀を終え、母多恵を除く3人ですき焼きの準備をする。
母の気配を感じ2階の部屋を探す望美。
そして、はじめて母にもう会えないと実感してしまった望美と愛美は抱き合って泣く・・・。
35歳の少女 9話 心に刺さったコトバ達
多恵(望美が目覚めたとき・ラジカセに残していたメッセージ)
「私がいなくても、あなたがこの世で生きて行けるように、なんとしてもしなくては。」
ドラマ35歳の少女
この言葉、そっくりそのまま、長女を身ごもったときに自然に湧き上がってきました。そして現在も私の根底にあります。きっと、子育ての最終目標なんだろうなぁ。
多恵→進次
「あなたはそのままでいてください。あなたが笑っているだけで、娘たちは安心するから。」
ドラマ35歳の少女
失敗も多いけど、愛されキャラ(*´▽`*)
シリアスな場面では特にこんな人って貴重で大事な存在ですよね、現実世界でも。
子供にとっては本当にそう。しつけやら何やらでがんじがらめだと、いつかきっと爆発しちゃう!こんな風に『逃げ場』の存在って、必要~。
多恵
「よかった。やっとあんたたちより先に死ねる。」
ドラマ35歳の少女
よかった。素直にそう思いました。こんな特殊な状況でなくても普通でも、親にとって、子供たちが人間的にも社会的にも自立して「ああ、もう私がいなくてもこの子は大丈夫だ。」って思えることは、最も大きな目標であるから。
まさに「何も思い残すことはない。」ってことだね。
35歳の少女 感想
ああ、まさか多恵が死んじゃうなんて・・・。さすがの多恵。最後にしっかり家族を繋いで、たくさんの心に響く言葉たちを残してくれました。が、やっぱり寂しいーー。
あの芯の強さが、もう見られないなんて。
そう、多恵の心からの本当の願い「自分がいなくても、娘がこの世でやっていけるように、何としてでもする。」終始、この強い意志・覚悟がいたるところで見えました。
それにしても、ドラマの始まりの素敵なシーンが今回は現実になるなんて!嬉しかったなあ。
本当に家族であの家で、すき焼きができることになるとは!
幸せな瞬間って、何も特別な場所に行ったりしなくても、当たり前と思っている日常の一場面なだよなぁ。って改めて思いました。
進次の家族も本音をぶちまけて、やっと、家族の本当のつながりができ始めたし。
今回は多恵が死んじゃって悲しかったけれど、二つの家族の絆が生まれ始めた回だったので温かい気持ちになれました。
このまま、結人ともちゃんと向き合って、全てがうまく回っていってくれるといいなぁ。
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