【35歳の少女・第5話】望美&結人、暴走する恋心~感想ネタバレ

karin
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毎回、娘を持つ親としては涙なしには見られないドラマも中盤にさしかかり、ますます内容に深みが増してきています。真っすぐに大人を見、本質をついてくる望美に、結人や多恵はどう応えるのか?

35歳の少女 第5話 あらすじ(ネタバレ含む)

前回、結人から教師をやめるきっかけになった事件の内容を聞いた望美は「ずっと一緒にいる。だから、私が大きくなるまで待っててね。」と伝え、「うん。」と応えた結人。そのことで望美は「付き合っている。」と思っていたが、結人は「望美はまだ子供だからわかっていないこともある。心が成長して色々とわかるようになってから考えよう。」などと、どうもはっきりしない。

また、母多恵に「昔、どうやってお父さんを振り向かせたの?」と聞いても「そんな昔のこと忘れたわ。」と濁す母といい、はっきりしない結人といい、「大人はずるい、ごまかしてばかり!」と、不満な気持ちを結人へぶつける。

結人は望美に覆いかぶさり、「こういう事なんだ!付き合うって!親とか仕事とかセックスとか、クリアしなきゃいけない問題があるんだよ!現実は。それなのに卑怯だとか逃げるなとか、勝手なこと言ってんじゃねーよ!」

望美はショックをうけ、落ち込む。

事故にあう前、録音した家族での現場リポートを再生していると、母多恵が父を振り向かせるために、それまでの一方的に「付き合って、付き合って。」と言うのをやめ、聞き役に徹することにしたという。

その話を聞いた望美は、「恋人代行」として結人を呼び出し、結人の話を聞きたいと、小説『モモ』の主人公の話をなぞらえ、想いを伝える。

だが、やはり黙ってはいられない望美に「ずっといきたかった場所があるんだ」と、連れて行ったところは、教師をやめるきっかけとなった、自殺した教え子の墓地。

ここで、勇気を振り絞り、次へ進む許しを得に来たのだ。

代行業を辞め、教師をやり直す覚悟を決めた結人。

そして望美とも、ちゃんと向き合って付き合うことに。

結人と望美は、母多恵に二人が付き合う許しを請いに行くが、

「望美、どちらかを選びなさい。この人をとるか、ママをとるか。」

「反対することが、あなたの幸せになると信じている。」

と言われてしまう。

「そんなことできない。」と困り果てる望美だが、

「では、ここを出ていきなさい。」と突っぱねられる。

こうして、はじめて実家を出ることになった望美。

来週から結人との生活がはじまる。

心に刺さったコトバたち

望美→愛美

マナちゃんこそ、25年ぶりに会ったら何でそんななちゃったの?今のマナちゃん、全然幸せそうじゃない!昔、画家になりたいって言ってたけど今の仕事は本当にやりたいことなの?

愛美→望美

夢とか理想をいつまでも追ってられないのよ。こっちは。お姉ちゃんみたいにガキじゃないんだから!

望美→父進次

私、小さいころ、パパみたいな人のお嫁さんになるのが夢だった。寝る前にいつも本を読んでくれて「お休み」って優しく頭をなでてくれるパパが大好きだった。それなのに何やってるの?パパ。早く昔のパパに戻ってよ。

望美→結人

いいかげんやめてよ、ごまかすの。結人君は自分をさらけ出す勇気がないだけじゃない。にげてるだけじゃない。いつまでそうやって時間を無駄にするの。

結人→望美

いろいろクリアしなきゃいけない問題があるんだよ。現実は。それなのに卑怯とか逃げるなとか、勝手なこと言ってんじゃねーよ!

多恵(昔の)

望美もいつか、好きな人ができる。そうしたらその人の話をたくさん聞いてあげなさい。そしたらきっと、あなたがどんなに大切か、わかってくれるから。

望美→結人

今日は『モモ』になる。モモの特技は、一切何も言わずに、じーっと相手の話をきくことなの。そしたら不思議と相手は悩んでる問題の答えが見つかったり、生きていく勇気が湧いたりするの。

結人→自殺した教え子のお墓に

ごめんな、君が苦しんでるときに、ちゃんと話を聞いてあげなくて。先生はあれからずっと逃げてきた。ヤケになってた。夢や希望なんか持っても意味はないって。

だけど、この子(望美)に怒られた。「こんなことしてて意味あるのかって。こんなことして君が喜ぶのか?って。

望美→多恵

卑怯だよ、ママは。ママは自分しか信用してないからそんなこと言うんだよ。もう人を愛せなくなったからそんなこと言うんだよ。私はママとは違う。周りの人も信じて生きていく。

感想

いつもとても切なくなってしまうのは、回想シーン。みんなが幸せだったあの頃。

多恵の最高の笑顔と娘たちに対する深い愛情。

望美が生まれてから毎日つけていた多恵のあの日記。何もかもの思い出が宝物だから、と。

トンボの絵が表紙に描かれたあの日記は途絶えてしまったのでしょうか・・・?

あまりにも愛が深すぎて、望美を介護し続けた25年の年月の間に、愛情が違う形となって現れてきてしまったのでしょうか。

見ていてとても切なくなります。

それにしても、望美の真っすぐな言葉には、いくどとなくハッとさせられます。

たくさんの衝突もあるかもしれないけど、それはそれは大変かもしれないけど、望美の様に綺麗な心のまま大人になった人ばかりであふれた世界を想像してみると、とてもあたたかく、「希望」に満ちた世界になるのではないかなぁと感じるのは私だけでしょうか?

できることから、ひとつづつ。

この大人の世界でするのは難しいことだけれど、まずは、「嘘をつかない。」「うわべだけのことを言わない。」「ごまかさない。」

まずは自分から。

今日から意識して実践していこうと、今、決めました。

35歳の少女 キャスト 登場人物

柴咲コウ・坂口健太郎・鈴木保奈美・橋本愛・田中哲司・細田善彦・富田靖子・竜星涼

35歳の少女 主題歌

「三文小説」キングヌー

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