【MIU404】5話 ネタバレ感想『ジャパニーズドリームは嘘だ!』

MIU404
karin
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毎回、世相を反映した内容を掘り下げている話題のドラマ【MIU404】。今回は「外国人労働者問題」見えないふりをしている私たちに、大事なことを投げかけてくれる深い内容となりました。重い内容の中、底抜けに明るいヒロインのマイちゃんを演じるフォンチーさんにも注目です。

志摩&伊吹、コンビニ店員に?

MIU404 第5話の始まりは、コンビニ店員の様相の志摩と伊吹。

最近、付近のコンビニに強盗が頻発しているため、伊吹と志摩が捜査の一環でコンビニ店員になりすましている場面。近くの系列店のベトナム人店員マイちゃんが、商品の補充にやってきた。

マイちゃんに告白するも瞬殺で「マイ、好きな人いる。イブキ、いらない。」と振られてしまう。

「どこからくるんだ、その自信は。」という志摩に対し、

自信はない、だが飛び込まないとチャンスはない!

とキッパリ!!

真理だよなぁーー、恋愛にかぎらず、仕事でも自己成長でもいろんな場面にあてはまるよなぁ。

本当、いつも伊吹ってサラッと、核心ついてくる~~!

マイがコンビニ強盗の共犯者?

3:33、同時にいくつものコンビニ強盗が発生する。捕まったのは、取り逃がした一人を除く19人。すべて外国人だった。8割はベトナム人。逃げた一人はマイのコンビニにおしかけた強盗だった。そして、マイと犯人がベトナム語で会話をしていたこと、外の人間が知るはずはない売上金200万円の場所(マイは知っている)を、犯人が知っていたことから、マイは共犯者ではないかと疑われる。

外国人労働者は、工場で12時間立ちっぱなし、週6日働いて、月収8万円。差別・パワハラ・言葉の通じないことによるいじめ。結果、5年間で2万6千人の失踪者が発生してしまっている。

今回のコンビニ強盗事件は、何者かが「GO TO コンビニ」とフェイスノートに書きこんで、時間指定をし、犯行参加者を募って同時決行したものだった。

ジャパニーズドリーム?現実は・・・

ベトナムの平均月収は3万円。日本は20万円、ベトナムの半年分になる。ジャパニーズドリーム。だが実際はどう?

日本語学校に通いながら、トリプルワークをするマイだったが、共犯を疑われ、コンビニの仕事をクビになる。仕事ができないと、日本に来る際に抱えた100万円の借金を抱え国に帰らなくてはいけなくなる。担保にいれていた畑や家を取り上げられ、家族はバラバラ・・。

マイは伊吹を呼び出し、お酒を飲みながら、涙ながらに訴える。

日本人、なぜ、ひどい?私たち、働きに来た。日本人、働く人いない。ニーズあってる。ベトナム、日本の家電たくさん。日本の会社たくさん。キレイ!かっこいい!日本、いきたい!ドリーム!

なのに、日本は私たち、いらない。欲しいのは、

文句ない!言わない!お金かからない!働くロボット・・。

日本、キライ・・・なりたくなかった・・。」

一緒に来ていた志摩は、席でウイスキーが出てきたときに、顔色が変わり外に出て待っていた。

志摩の過去にウイスキーに関する何かがあったのか??

「何も言えなかった。国の罪は俺たちの罪なのか・・皆、どうして平気なんだろ。」とマイの話をする伊吹に志摩は、

見えてないんじゃない。見ないほうがラクだ。見えてしまったら世界がわずかにズレる。そのズレに気づいて逃げるか、また目をつぶるか・・・」

元管理団体職員、水森

マイの身辺調査をしている際、捜査当初話を聞いたのが、マイの通う日本語学校の事務員・水森だ。水森は以前、自分で起こした人材サービス会社(管理団体)で負債をかかえ、倒産したことがある。管理団体は違法なキャッシュバックをもらっていた。外国から労働者一人入国させるごとに30万円もらえるというものである。

水森は、マイに出会い、マイが日本をよく言うたびに、自分がしてきた罪の重さに苦しめられていたようだ。ある日、マイは水森に洩らす。「ウチのコンビニの店長。不用心。売上金、バックヤードにおいたまま。」

マイは、水森が犯人かもしれないと気づいていたのかもしれない。水森はマイの好意を利用して犯行に及んだのか?

今回、強盗で奪った金で借金を返し、管理団体と手を切る水森。

一方、捜査班のほうでは、「GO TOコンビニ」のキャッシュから、投稿された内容がわかった。

理不尽には理不尽で返せ。俺たちには金を奪う権利がある。

と、ベトナム語で書かれていた。そして、単語がおかしなことから、書いたのはおそらく日本人だということもわかった。

マイのスマホ画面に水森とのツーショットを見つけていた志摩。水森を訪ね、追い込む。

志摩「マイさんは逮捕されるかもしれない。」動揺する水森。さらに、「GO TOコンビニ」の投稿はあなたですね、と追い込む。

水森「便利な生活を手に入れるため、外国人労働者を利用する、どうして私だけがこんな罪悪感を感じないといけないんだ。」

志摩「うるさい!今、何十万人の人の話をしていない、マイさんという一人の話をしている。日本に憧れてきたマイさんのたった1回の人生の話だ。」

ジャパニーズドリームは全部、嘘だ!

水森は逃げるか?自首するのか?

答えはどちらでもなかった。

水森は、もう一度、フェイスノートに書きこむ。「GO TOコンビニ」

ただし今回は3:00決行。ベトナムでは9はラッキーナンバー(前回の3:33 足すと9)。3は不吉な数字。つまり、今回の呼びかけには応じるなと、暗に意味するものであった。

何がしたいのか?一人で、マイの勤めていたコンビニに強盗に入る水森。志摩と伊吹が追う。

行き着いたのは人通りのある公園。水森はナイフを振り回しながら叫ぶ。日本語とベトナム語、両方で叫ぶ。「強盗をした俺は日本人。外国人はこの国に来るな!ここはあなたを人間扱いしない!一山いくらで買っていらなくなれば帰れと言われる!捨てられる!ジャパニーズドリームは全部嘘だ!来るな!来るな・・・

水森は逮捕されるが、翌日の新聞には大きくこのように掲載される。

訴えたかった悲痛な叫び

管理団体のバックにいたのは永田町。こうでもしないと、つぶせなかったのだ。

マイのその後は?

コンビニをクビになったマイのその後が気になります。第5話の最後はこんな場面でした。

志摩と伊吹と、三人で話をするマイ。マイは特定技能1号を受けているのだとか。

特定技能1号とは、『新しい制度で、雇用先との直接契約で日本人と同程度の給与を義務付ける。』というもの。

マイは「決まったら、沖縄のホテルで働く!」と明るく言う。

マイの明るさに救われますが、自分も含め、私たちに目をそらしてはいけない問題を提起してくれた今回の【MIU404】でした。

志摩の言葉

水森は少しは楽になれたのかな。罪を叫んで裁かれることで。

自身に言っているのかと思わせるような、意味深な言葉です。

そして、そのあと、署からでてきた刑事の一言がとどめをさします。「よく戻れたな、相棒殺しが。」

どういうこと!!?

次回わかるのか?!うーん、待ち遠しい・・・。

MIU404 主なキャスト

W主演:綾野剛(伊吹藍)・星野源(志摩一未)

麻生久美子(桔梗ゆづる)・岡田健史(九重世人)・橋本じゅん(陣馬耕平)・生瀬勝久(我孫子豆平)・菅田将暉(久住)・渡邊圭祐(ナウチューバー特派員REC)・黒川智花(羽野麦)・鈴鹿央士(成川岳)・番家天嵩(桔梗ゆたか)・金井勇太(糸巻貴志)・小日向文世(蒲郡)・酒向芳(刈谷)

特別ゲスト出演:フォンチー

MIU404の主題歌

 主題歌 米津玄師 「感電

MIU404のもうひとつの魅力!!

米津玄師さんの「感電」が、ドラマの見どころで流れます。曲調・歌詞ともに、ドラマになんとマッチしているのでしょうか・・・。しっかり見せ場を最高潮に盛り上げてくれています。素晴らしい楽曲ですよね。

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