【MIU404】4話 ネタバレ感想『最後に一つだけ』

MIU404
karin
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暴力団に騙され刑に服した後、今度こそまっとうな仕事について人生をやり直そうとしていた女、青池。しかしその職場も暴力団のフロント会社だった。青池は暴力団から流れ込んでいる金を横領することにした。ついに気づかれてしまい金と共に逃げるが・・・。青池は一人、何を思いながら逃げたのか?『生死がかかった瞬間に人の本性はわかる』

金がある限り、世の中は良くならない

メロンパン号で巡回中の伊吹と志摩の会話。

数年前に社会現象となったタイガーマスク現象。ランドセルを匿名で子供へ送る人が数人でてきた現象で、その中の一人は伊吹だった。それを聞いた志摩は、

「世の中には、こんなにもいいことをしたいやつがいるんだなって思った。」

伊吹「誰だっていいことをしたいだろ。」

志摩「そのわりに世界はよくならない。いいことをするには心の余裕と金銭的な余裕がいる。

伊吹「じゃ、みんな裕福になれば世界平和が訪れる?

志摩「いや、そうでもない。金持ちは金もうけのために悪いことをする。金がある限り世の中は良くならない。

悲しいかな・・事実だと思います。人って欲深いイキモノですから。そして伊吹はこうも言う。

「土壇場でわかるよなぁ、そいつがどういうヤツか。」

「そいつの本性を知るには生死がかかった瞬間をみるといい。」

伊吹がここで前振りをしてくれました。ある人物の本性を知る場面が今回出てきます。

それは誰なのか?またその本性とは?(ちなみに二人います。)

真実がわかるとき、きっとあなたも感動せずにはいられないでしょう。

一億の女

トランクケースを持った女が、いかつい男たちから逃げる。男は発砲し、女の脇腹をかすめる。薬局に逃げ込んだ女は、店主に金をたたきつけ、「時間がないの!協力して!」と手当を手伝わせる。

その際の様子が防犯カメラに残されていて、志摩と伊吹はチェックする。すると、防犯カメラ越しにまるでこちらに何かを訴えるような表情で見据える女、青池透子の様子がうつっていた。傍らには大金が入ったトランクケース。ざっと1億はあるようだ。

青池透子は2年前の裏カジノ事件で逮捕されたが被害者でもあった。情状酌量で1年で出てこれたが前科があるのでなかなか就職もできない。やっとまっとうな会社PCショップACEへ就職できたと喜んでいたが、実はACEは住之江組のフロント会社だった。それに気づいた青池は「気づかないうちにまた暴力団の下で働いていた・・。」と、うんざりする。そしてマネーロンダリングを知り、自分でも出来そうだとやってみる。暴力団から会社へ流れる金を少しづつ自分の口座へ流し、毎日100万円づつ引き出していたのだ。

住之江組が青池の横領に気づいて、店にくる。青池はギリギリで逃げ出す。トランクケースの金と一緒に。

志摩の心の闇・・・

青池が羽田行きのバスに乗ったことがわかった!他の機捜もみなでバスへ向かう。いち早く追尾についた404メロンパン号。桔梗が指揮をとり、バス運転手にバスを止める指示をだす。ただし、バスにはなんと、青池を撃った暴力団住之江組の男も乗っていた。

伊吹、志摩の連携プレーでバス内の住之江組2人を確保した。そして、確保した男をバスから降ろすとき、志摩に銃を突きつける男が!もう一人いたのだ!

志摩は銃口を指で押さえ、

「今、撃つと、暴発して二人とも死ぬな。」

暴力団「てめぇの指が吹っ飛ぶだけだ!」

志摩「じゃあ、撃てば?」「いいよ。俺は。」

ひるんだ隙に伊吹が取り押さえて事なきを得たが、こわすぎる間でした!!

生死がかかった瞬間。志摩の本性?

いったい志摩はどんな闇を抱えているのでしょうか…

青池透子『最後に、一つだけ』

青池は、バス車内で息絶えていた。失血死だった。

伊吹「話したいこと山ほどあるんだ!」「話そうよ!」「青池・・・。」

トランクケースからは一億が消えていた。どこで消えたのか?4機捜メンバーは知恵を出し合う。

青池が最近、宝石店に頻繁に通っていたことがわかった。そして宝石店店主から、「今日、二個で約1億の宝石を現金で買って、ぬいぐるみのうさちゃんの目にグイグイいれていたわ。」という話が聞けた。

うさちゃんはいったいどこにあるのか?暴力団にとられるくらいなら隅田川に捨てる?

青池のツブッターを見ていた九重がつぶやく。

「青池は誰を助けたかったんでしょうね。」

ツブッターの表示は最新のものが一番上にくる。そのことを知らなかったメンバーは文章の意味を読み間違えていた。

正しくは

もう死ぬみたい つまらない人生 そんなの誰が決めたの? 弱くてちっぽけな女の子 逃げられない 何もできない そんなのうそだ 自由になれる 私が助ける 最後にひとつだけ

『弱くてちっぽけな女の子』青池が逃走中にみつけたガールズインターナショナルの看板の文句だった。

青池は、自分がもう逃げきれない、多分自分の命はそうもたないと悟り、この看板の『逃げられない 何もできない 弱くてちっぽけな女の子』を最後に救うことに賭けたのだった。

配送業者へ聞きこむ志摩と伊吹。やはり青池は来ていた。とても興奮した様子で嬉しそうに荷物(うさちゃん)を送る手続きをしていたという。「とっても価値があるものなんです、その価値に気づかないといけないので、手紙に書いておきます。」「これまで全然余裕がなくて、募金とかしたことなかったんです。」と。19時の飛行機に荷物が乗ることを聞き「19時まで逃げればいい・・・」と呟いて。

その人の人生がどんなだったかなんて、他の人は評価できない

無事?うさちゃんをのせた飛行機はイギリスのガールズインターナショナル本部へ飛び立った。

飛行機を見上げながら志摩が言う。

「彼女の人生は何だったんだろうな。」

伊吹「何いってんの、志摩チャン、そんなの俺たちが決めることじゃないっしょ!」

伊吹の言葉は、軽いようですごく重みがある。真理をついていて胸に刺さるよなぁ

感想

青池演じる美村さんの表情・切羽詰まった迫真の演技、素晴らしかったです。不運続きで苦しい思いをこんなにもしてきたのにも関わらず、最後の最後、誰かの役にたちたいという想いだったなんて。

「暴力団の汚いお金を、汚い私が横領する」内容をツブッターする場面がありましたが、本当の心根の部分はこんなにも綺麗な心の人だった。最後、息絶える瞬間の、スッキリとした神々しい表情。

伊吹が恩師に教えてもらった言葉『そいつの本性を知るには生死がかかった瞬間をみるといい。

自分も含め、自分自身でもわからないものじゃないでしょうか?本性なんて。

或る意味コワイし考えさせられます。

MIU404 主なキャスト

W主演:綾野剛(伊吹藍)・星野源(志摩一未)

麻生久美子(桔梗ゆづる)・岡田健史(九重世人)・橋本じゅん(陣馬耕平)・生瀬勝久(我孫子豆平)・菅田将暉(久住)・渡邊圭祐(ナウチューバー特派員REC)・黒川智花(羽野麦)・鈴鹿央士(成川岳)・番家天嵩(桔梗ゆたか)・金井勇太(糸巻貴志)・小日向文世(蒲郡)・酒向芳(刈谷)

特別ゲスト出演:美村里江(青池透子)

MIU404の主題歌

 主題歌 米津玄師 「感電

MIU404のもうひとつの魅力!!

米津玄師さんの「感電」が、ドラマの見どころで流れます。曲調・歌詞ともに、ドラマになんとマッチしているのでしょうか・・・。しっかり見せ場を最高潮に盛り上げてくれています。素晴らしい楽曲ですよね。 MIU404

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