【MIU404】3話 ネタバレ感想:少年達の罪の本当の責任は?

MIU404
karin
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少年たちが虚偽通報で警察をもてあそぶ。通報に駆け付けた警官からダッシュして逃げ切るというゲームだ。足の速さが自慢の伊吹がヤル気をだす!少年たちはなぜこんなことをするのか?調べているうちに『理由』がわかってくる。子供たちが罪を犯したとき、本当にその罪は子供だけのものか?背景に、『無意識の大人のズルさ、汚さ』を感じずにはいられない今回のお話。

『スイッチ』誰と出会うか、出会わないか

4機捜室に泊まり込む志摩・伊吹・陣馬・九重のメンバー4人。陣馬と伊吹はすぐに眠り込む。

志摩と二人で後片付けをしながら問いかける九重。九重は、伊吹のことを見下している。「(伊吹を)代えてもらったらどうですか?」

志摩は「おれはあいつを意外と買っている。俺らにはないものをあいつは持っている。

そして、ピタゴラスイッチを例えながら話し出す。

人によって障害物の数は違う。正しい道に戻れる人もいれば、取り返しのつかない人もいる。誰と出会うか、出会わないか、この人の行く先を変えるスイッチは何か・・・

前回の第2話で、伊吹が犯人・加々見へかけた言葉や、人質?の夫婦との会話を聞いていて、志摩は思ったのだろう。伊吹には、人の行く先を変えるスイッチになることができる力があると。

走る!走る!少年達と伊吹。少年たちは何を求めているのか?

最近、虚偽の110番通報が続いている。若い女性の声で「助けて!黒い帽子の男に追いかけられてる!」と公衆電話から通報が3回あった。どれも同じ女性の声。

警官が現場に駆け付けると、電話をかけてきた女性はおらず、黒い帽子の男が「待っました!」とばかりにダッシュする。警官は追うが毎回、追いつかない。

どうやらこのような設定のゲームがあり、マネているようだ。

ちょうど志摩と伊吹が虚偽通報地域の管轄の日に虚偽通報が入り、伊吹は「チンピラなんかに負ける気がしない!」と嬉々として現場へ向かう。

案の定、警官を待っていた黒い帽子の男。開始の合図として「警察だ!」と、『ヨーイドン!』

二人とも速い!!追いつきそうになるがどうしても追いつけない伊吹。

それもそのはず。相手は4人でリレーをしていたのだ!

このとき伊吹は捕まえることが出来なかったが、冷静な志摩が伊吹を巻いた後の4人が見守り機能付き自販機で飲み物を買っていたことを見逃さなかった。この動画で、4人の顔が割れた

捜査を進めると、バシリカ高校の元陸上部の生徒たちらしい。『元』というのは、陸上部は最近、廃部になっていたのだ。陸上部のことを聞いても校長は、のらりくらりと話をそらし、答えようとしない。校長が「何か隠している」と踏んだ4機捜はバシリカ陸上部のことを調べる。

すると、陸上部の卒業生にドーナツEPというドラックを売っていた者がいたことがわかった。どうやら陸上部が廃部になった理由はそこにありそうだ。校長は、ドラックを売っていた生徒が校内にいたことを知られたくなかったので、陸上部もなくしてしまったのだろう。

今回の虚偽通報の少年たちはドラッグは使用しておらず、短距離の期待の星で入賞が期待されていた成川をはじめ、他の3人も、とばっちりをくった犠牲者と言えるだろう。大人の都合で廃部にされ、校長から「警察には何も言うな。」と半分おどされ。

そんな言いようもない怒り・苦しみを吐き出すために、『虚偽通報』していたのだろう。そしてスリルを味わいながら走る場所を探していたのだろう。

もちろん、納得いかないことがあるからと言って、何でもしていいはずはない

桔梗もこう話す。

相手が未成年だとしても取り返しのつかない犯罪はあって、それ相応の罰は受けてもらう。だけど救うべきところは救おうというのが少年法。

九重)未成年をかさに着て好き放題しててもですか。

それは、彼らが教育を受ける機会を損失した結果だと思っている。社会全体で、そういう子供たちをどれだけ救い上げられるか。5年後、10年後の治安はそこにかかっている。

少年達が受けた制裁は・・・大きい

「最後に」すると決めた少年達。通報役のマネージャー真木も円陣を組み、気合を入れる。

そして、通報。今回は4機捜総出で追いかける。しかし、4機捜メンバーが少年4人を追いかけている最中、戻りを待っていた真木がスタンガンを持った本当の強制わいせつ犯に襲われる

機捜メンバーは真木の方に徴収がかかる。少年たちも3人は捕まり、真木救出に向かう。

だが、成川だけは逃げ、行方をくらます

志摩の冷静な現場判断のおかげもあり、真木は危機一髪のところで救出される。

今回の事件を反省し、泣きじゃくる3人の少年と真木。

少年たちへの司法による罰は『家裁送り』

だが、ナウチューバー特派員RECによりネット上に名前と写真が出されてしまった。

桔梗の言葉

ネット上に顔写真と実名がでることで、本来受ける以上の社会的制裁を受けている。罪を裁くのは司法の仕事。世間が好き勝手に私的制裁を加えていい理由にはならない。

全く、その通りだと思う。

今回の事件、どれだけ人に迷惑をかける行為になっているかもわからない、まだ未熟な子供が、面白半分にしてしまったもので、当然許されるべきものではなかった。

しかし、「なぜ、そんなことをしなくてはならなかったのか。」を、しっかりと考えることが大事だと思う。

大人は、『捕まらなければいい、犯罪にはならないだろう』とラインがわかっている。というか、わかってしまっている。だから、犯罪にならないラインを知っている大人は、『犯罪にならなければ(捕まらなければ)何でもやっていい。』と思っているところもあるのではないだろうか

今回のバシリカ高校の校長は、犯罪ではなくても、生徒の心をこんなにも苦しめた罪は大きいと思うのですが、みなさん、どう思われますか?

MIU404は、現代の世相をよく反映していて、とてもわかりやすく問題提起をしてくれますね。

今回も、考えさせられる内容でした。

MIU404 主なキャスト

W主演:綾野剛(伊吹藍)・星野源(志摩一未)

麻生久美子(桔梗ゆづる)・岡田健史(九重世人)・橋本じゅん(陣馬耕平)・生瀬勝久(我孫子豆平)・菅田将暉(久住)・渡邊圭祐(ナウチューバー特派員REC)・黒川智花(羽野麦)・鈴鹿央士(成川岳)・番家天嵩(桔梗ゆたか)・金井勇太(糸巻貴志)・小日向文世(蒲郡)・酒向芳(刈谷)

MIU404の主題歌

 主題歌 米津玄師 「感電

MIU404のもうひとつの魅力!!

米津玄師さんの「感電」が、ドラマの見どころで流れます。曲調・歌詞ともに、ドラマになんとマッチしているのでしょうか・・・。しっかり見せ場を最高潮に盛り上げてくれています。素晴らしい楽曲ですよね。

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